Au・re・o・le, -オ・レ・オール-

Gallery & Column

隅っこ保育園

夕食前、2階の廊下の片隅に中高生女子数名が集まり廊下に座り込むとそこに痩せた小学生の男の子が1人でやってくる

言語コミュニケーションが難しく、食事排泄にも介助を要する男の子だけど、中高生のお姉ちゃんらの間に囲まれて座り、嬉しいのだろう表情がどんどん穏やかになっていく。職員からその男の子を見といてほしいと中高生に頼んだ訳でないけれどお姉ちゃんらは、先生のように実の姉弟のように自然に振る舞いながら、夕食を一緒に待つ夕暮れ時の光景・・・

その一角を通る時、「隅っこ保育園やな」と声を掛ける。

施設で暮らす子どもたちの日常の断片に過ぎないけれど、お姉ちゃんらとその男の子の間に満たされたゆっくりとした時間の質が漂う。

ニッポンの子どもは、どんな夕食を待ち、
どんな時間を過ごしているのかなぁ・・

夕食へ向かう「隅っこ保育園」の一団の後ろ姿を見送り、奥から鶏の唐揚げの匂い、まとわりつく湿っぽい空気は今もあるけれど、僅かに季節が移ろいでいるのが感じとれた。

一覧に戻る

アーカイブ